MTGで満足するための考察

MTGに関する何かを綴ります。日記。メモ。

ドミナリア考察 「最古再誕」について考える その2

前回は最古再誕のカードについて、相性のよい
カードについて考察した。
続いて今回はデッキとして構築する場合どういった
組み合わせが良いか、また現環境を見た際、取るべき
選択肢はどうなるかを考察していきたい。

最古再誕を使うにあたり気を付ける点、付け加えたい
点と簡単にまとめると
・環境を考えると遅めのカード
・マナカーブを意識したカードの選択
となる。これを踏まえた上でデッキとカラーを
選択する。

■デッキ構築編

実際にデッキを組む際、お勧めしたい組み合わせは
・グリクシス(赤黒青)
・ジャンド(赤緑黒)
・青黒即席型
・スゥルタイ(緑黒青)
・黒単
である。実際にエスパー(白青黒)は組んで試した
が、FNM、ショーダウン、晴れる屋などで使い
10-2という結果だった。負けた2敗が緑単ガルタだ。
正直相手に先行を取られるとどうしようもない。
事故を起こすのを願うレベルだった。何故かというと
普通のエスパーコントロールより序盤の除去や
打消しが必然的に少なめの構築になるため、
間に合わないのだ。当然「最古再誕」を抜いた
エスパーコントロールなら緑単ガルタには勝てるだろう。
しかし今回私がオススメしたいのは「最古再誕」。
これを使う事を前提にすればエスパーカラーでの
コントロールは厳しいと思う。
調整してバランスを変えていけば可能性はあると思う。
しかしそれよりもオススメしたいのは上記5タイプだ。


■グリクシス型最古再誕
グリクシス型をお勧めするのは3つの理由からだ。
1.赤の全体除去が取れる
2.ニコルボーラスが強い(強い
3.青による墓地の早期準備完了
イクサラン発売後に流行った形に赤黒コントロール
があった。宝物の地図と焼けつく双陽を4積みした
デッキタイプだ。現在横に展開するデッキが強い
ため赤の全体除去はやはり強い。これを使えるだけ
でも赤を取る理由はある。また青には「航路の作成」
や「巧みな軍略」といった手札・墓地の循環ツールが
あるためカードを探しながら最古再誕で釣上げたい
カードを仕込んでおく事も可能だ。
サイドからも否認や強迫、チャンドラの敗北など
環境を見たカードを差し込むことが出来るのは強み。


■ジャンド型最古再誕
ジャンド型をお勧めする理由は
1.マナ加速による最古再誕の早期着地
2.探検やロナスの施しによる墓地の早期準備完了
3.マグマのしぶき・削剥によるピンポイント除去
王神に使われる生物や、たかり屋をマグマのしぶき
で追放除去できること、削剥でアーティファクト
触れることは非常に大きいポイントとなる。
またマナ加速が出来ればゲームの主導権を握る事も
可能だ。さらにジャンドカラーでは釣上げる対象が
非常に強力なカードとなる事が多い。


■青黒即席型最古再誕
青黒即席型をお勧めする理由は
1.4マナ圏に除去能力のあるテゼレットがある
2.アーティファクトと相性のいいカーンが4マナ
以前の記事でも紹介した通り、最古再誕は4マナ
のPWと相性がいい。テゼレットはゲームを
決められない弱いPWとして位置づけられているが
マイナス修正による除去効果は2回使える。
つまり即席に寄せて構築すれば最古再誕も
併せてより多く除去が出来ることになる。
また即席デッキではアドバンテージが減ることが
弱みの1つになっていたが、最古再誕とカーン
によりアドバンテージを取りやすくなったことも
オススメする理由になる。


■スゥルタイ型最古再誕
スゥルタイ型をお勧めする理由は
1.ジャンド型同様、マナ加速と墓地加速
2.ムルドローサによる永久機関
何と言っても永久機関となる最古再誕が
一番の魅力。圧倒的リソースアドバンテージと
緑と青による高速の墓地肥やし。序盤
多少無理してでも4、5ターン目に動き始める
ムルドローサや最古再誕、使い回されるPWは
強力だ。実際私も試したがヴラスカー3効果を
何度も打ち込めるのはかなり強かった。
気になる点としてはマナ域高めのコンボに
なっているため、序盤のしのぎ方だろうか。
理想を言えば
1Tラノエル
2T機知の勇者orロナスの施し
3Tプロントドンなどの優秀クリーチャー
4T最古再誕
のような動きを目指したい。


■黒単型最古再誕
黒単型をお勧めする理由は単純だ
1.優秀な除去が多い
2.ハンデスが強い環境
3.黒単の弱点をカーンで補える
これまでの黒単の弱点はリソースが尽きて
しまうところにあった。1対1交換をする
カードが多い為である。しかしカーンの
出現により、黒単でもリソースを増やす事が
可能になった。また先の記事でも書いた通り
最古再誕もアドバンテージ差を2つける事が
出来るカードだ。これにより黒単でもリソースが
尽きにくくなった。ただし最古再誕が遅めの
カードである事には変わりない為、除去多めの
コントロール型にした方が安定しやすいと考える。

 

現在私は黒単型、青黒即席型の2つの最古再誕を
組んでいる。さっそく今週のシューダウンやFNMに
持ち込んで試していきたい。
結果は改めて記事にしたいと思う。

過疎化し始めていたMTGスタンダード環境に
突然現れたドミナリア。
アグロが好きな人も、コントロールが好きな人も
楽しめる最高の環境と言える。

これまでアグロが好きだった人も是非最古再誕を
試していただきたい。