イクサラン考察-3 既存デッキが大きく進化する!?
イクサランに収録されるカードを
これまでに2枚考察してきたが、
実は本当に使いたいカードが
まだまだある。
今回の記事ではそれらのカードを
複数紹介したい。
私は地元のショップでも言われる
「え?普通のデッキ使うの?」と。
では問おう。普通とは何か
さらに問おう。華とはなにか
敢えて言おう。粋であるか
ひとつのプレイ、ひとつのコンボ
緻密に練られた軍略。
これらに魅せられ我々はTCGを
始めたのではないか。
いつか人が唸るようなプレイが
できるようになりたくて続けている
のではないか。
その夢の一端を担うであろうカードが
イクサランには収録されている
[富の享楽]である。
私は特殊勝利が華だとは思わない。
しかしその特殊勝利までの軌跡に
華を垣間見る。または軌跡の果てに
どでかい華が咲くことを知っている。
富の享楽はどでかい華を咲かせる
可能性が大いにあるカードなのだ。
ではカードを見ていこう
1 相手のクリーチャーが死ぬ度に宝物
2 アップキープに宝物10個あればwin
単純に組めば白黒リセットで
イージーWinを目指すのが早いだろう。
しかしそれでは青黒、青赤コントロール
に勝てない可能性がある。
その為、宝物を得る手段を別に用意する
必要が出てくるのだ。
強いかもしれない。しかしそれに私は
華を見出だせない。
しかしイクサランには華を持たせる
カードがいた。
[呪文詐欺]である。
1 スペルを打ち消す
2 打ち消したスペルの点数で見たコスト分
宝物を出す。
実質現代のマナドレイン!
マナドレインとは異なり5マナを要するが
打ち消したそのターン中に宝物が出るため
2マナ以上のスペルなら第2陣を構えられる。
5マナ以上のスペルならマナブーストとなる。
極めて強力なカウンターだ。
これでスペルを打ち消し、宝物を得る事で
特殊勝利を狙う。
お気付きだろうか。
こやつの存在に。
0マナで唱え、5マナで打ち消す。
11個の宝物を得て、次のターンの
アップキープに勝つ。
さらにいえば栄光の幕切れを添えると
尚美しい。
お分かりだろうか。
もはや虫の息だった即席コントロールが!!
イクサランの登場で!
不死鳥のごとく!
復活するのである!!!
宝物というギミックは特殊勝利だけを
私たちに届けてきた訳ではない。
あの金属の叱責を、あの艱苦の伝令を
即席の復権を!もたらしてくれたのだ。
このままでは呪文詐欺の話になって
しまうので、富の享楽に話を戻そう。
私の構想では2パターンある。
1つは先にも話している青黒即席だ。
宝物に加えイクサランでは優秀な
アーティファクトが多く存在する。
そのひとつに魔術遠眼鏡がある。
相手の動きを一部拘束することができる。
また先にも述べた通り、金属の叱責など
霊気紛争とのシナジーもある。
コロッサスを0マナでキャストして
呪文詐欺で打ち消し、次のターンに
勝つのも、あながち夢物語ではないのだ。
もうひとつは白黒トークンだ。
こいつの存在が白黒トークンを
大きく変えると考えている。
クリーチャーを1体リリースして、
宝物を2つ生成する。
リリースするクリーチャーは
トークンでもOKなのだ。
思い出していただけただろうか。
そう
選定された行進、再び!である!!
イクサランではトークンを生むカードが
多く収録されている。
そのため選定された行進が再び陽を浴びる
事は言うまでもない。
その浴びせ方もまた十人十色だ。
白黒トークンでは秘密の備蓄品を
使う訳だが、これが宝物2個、紛争達成
となり、さらに選定された行進で
トークンが倍となる。つまり4マナ出る。
能力起動に必要なコストは3マナだ。
トークンさえ供給出来ればやりたい放題
である。
イクサランには草トークンなるものを
2体出す便利なアーティファクトもある。
これらを駆使した白黒トークンは
ローグとして環境に影響を及ぼすだろう。
ここに富の享楽を添えることで
特殊勝利も現実味を帯びてくるのである。
異界月までのカードがスタンダードから
落ちることで消えるアーキタイプが
あることを悲しんでいたが、新たな
パーツを得て生まれ変わるデッキもある。
これを進化と呼ぶか、退化と呼ぶか。
人により感想は異なるが、私を含む
くそデッキメーカー達は新たな
オモチャを得た事に間違いない。
そう、我々のデッキ創作は永遠に
終わることはないのだ。